今回は、【リキッドタイプ】をご説明いたします。
リキッドタイプのマスティック樹脂は、本船サドルにタンクを固定する際に使用します。
(粘度が低い液状樹脂であり、タンク側ウッドブロックの接着には適しません。)
液状樹脂の注入になるため、樹脂の漏れを止めるためのダムを施工したのち、ポンプを使用して樹脂を注入する流れとなります。
・施工方法の基本的な考え方は、主機・船尾管をChockfastで据え付ける際のダム製作と同様であり、
樹脂が漏れ出ないためのしっかりとしたダムを造り、最後に樹脂を充填するというものになります。
・樹脂の注入は多くの場合でポンプを使用し、サドル下部から樹脂を押し上げるように注入していく工法が大半です。
・液状タイプであるため、樹脂の注入中に内部の空気がサドル上部へ自然に抜けていきます。
・液体樹脂は漏れやすいこともあるので、以下のように低い方から段階的に注入を行います。
1層目の硬化反応確認後に第2層へ注入、第3層/第4層も同様に注入を行います。
・一番高い部分まで注入を行い、所定の硬化時間が過ぎ硬度が出ていることを確認し作業終了です。