LNG / LPG 燃料タンク据付け Mastic 樹脂のご紹介【概要】

2022.08.02
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船舶から排出される温室効果ガス(GHG)削減に関するIMO戦略では2008年をベースに、2030年までに国際海運全体の燃費効率を40%改善、2050年までにGHG排出量を半減させ、今世紀中のなるべく早い時期にGHG排出ゼロを目指しています。

しかし舶用重油燃料では、排出規制をクリアするのは難しく、LNG燃料をはじめLPG、アンモニア、水素などの燃料が次世代燃料として候補に上がっています。

LNG燃料は、硫黄分を含まない為、SOxを100%削減、NOxを40~80%削減、CO2も25%削減可能(高硫黄重油比)と言われています。既にLNG運搬船で舶用主機・補機へも使用されており、他の次世代燃料と比べると供給体制も整いつつある事より重油からLNG燃料へ転換する機運が高まっています。
( 重油 ⇒ LNG燃料 ⇒ アンモニア燃料 ⇒ 水素 の流れと予想されています)

重油燃料タンクからLNG燃料タンクへの交換する場合、LNG燃料は重油と比べ、2倍程度のタンク容量が必要となると言われているため、現在のエンジンルーム内への設置は難しく、居住区の横・後方への設置やUpper Deck の Port/StbへのIMO C typeのタンク設置が検討されています。

今までは多くの国で据付用のマスティック樹脂はペーストタイプを使用していましたが、ペーストタイプではサドルの上部分が埋まらなく、隙間が発生するという問題がありました。

その問題を解決するために、新来島ドック殿と弊社にて特許工法を確立しました。
【特許第:7048683号】 【特願2020-133591】

次回以降は、具体的なマスティック樹脂(*)についてご説明致します。(*マスチック樹脂)