真空生成方法について

2022.07.29
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真空トイレの動力源

真空便器は配管内に蓄積された真空圧で制御されていますので、電源は必要ありません。
この真空圧を生成するには真空装置が別途必要になります。今回はその真空装置についてご説明します。
(便器については次回詳しくご説明します。)

真空装置に求められる機能

上述のように真空装置は常にトイレが使用できるように配管内の圧力値管理と真空生成を担っています。
真空装置に求められる性能、特に船の乗員数やトイレ数は様々でトイレは1隻あたり数個から1000個以上に達します。このような様々なニーズに対応できるようEVAC社は真空装置を複数取り揃えております。
また装置の大きさや電源容量なども重要な要素となりますので、それぞれの要望に応じた提案をしております。

真空装置の種類

①貯留タンク方式

貯留タンクに残留した汚水をポンプで循環させEjectorから噴射させることにより真空圧を生成する省エネルギータイプです。汚水を一定期間貯留できることは、他の装置にはない特長です。

②Vacuumratorポンプ方式

スクリューポンプにより真空生成と汚水吸引・排出を同時に行います。真空生成能力は小容量ですが装置も小型で狭いスペースに設置できます。

③真空生成・汚水排出分離方式

真空生成と汚水収集を2種類のポンプで役割を分割して機能することで、効率的に大容量収集を実現しています。

④真空タンク方式

最も大容量の真空装置です。真空タンクを所有しており多数のトイレが頻繁に使われるケースに採用されます。

これら真空装置のサイズと容量は次の通りです。

<次回は、真空便器がどのように機能しているのかご紹介いたします。>